わはくま新六七日記

シニアのつぶやき・🅱️ウラ面

人生は 第四コーナーからがおもしろい
生き様は熊さんや寅さんのようなもんです
★ 月はひとり 星は二人で見上げたい ©️
from 67diary
@東関西

ひな祭りちらし寿司に海老三つ

わはくま

雛祭り男三人酒を飲む

母は女の子ができて死なかしているので 男坊主を二人 育てた
さぞや女ごの子が欲しかったことだろうと思う、けど今更そんな事は訊かない


ひな祭り

夕方の食事にひなあられとちらし寿司が出る
社会から隔てて生活をせねばならない事情のある人には 優しい配慮だ


季節のない部屋にしばらく居て
日々の喜怒哀楽からも手を切って
明日には何をしたいというわがままにも似た欲望も諦めて
十階の海を見下ろす部屋でこれを書いている

ひな祭り男三人で酒を飲む

そんなことは叶わないままで父は逝き 母は倅二人を育て

週三回のデイに通って のんびりしているようすだ


腹の立つことや悲しいこと、屈辱、恨み・・など もう全て水に流したような顔をして

さて 気の毒に 生まれて一度もひな祭りを祝ってもらっていないのだろう・・

もうチャンスはほとんどないかもな

三月はじめに考える

もしかしたら命を預けることになるのかもという不安を抱きながら 考えていた


三十年前のこと、六人部屋に入った母の周囲の五人が次々と死ぬのをみながら母を見守ったことを思い出す


「間違いなく死ぬでしょう」とは誰も言わなかったが 誰もが思って覚悟をしていたにもかかわらず、生き続けることができた


ヒトが人生という大海原で舟を漕ぎ続けてゆくにあたって、終端点が見えない時間を過ごし『櫛風沐雨』『辛労辛苦』を十分に味わい尽くし「人生とはなんぞや」「逝く者は斯くのごときか」を母は考えたのだろうか

ホットスポットを見ながら

ぼくは 今 考えていた

新しい経験をしている

それは 人生には おまけがあるのだということ 身をもって知るときがある


弱音も吐かず 見栄を切って 「手術をしてもらう」と母に言って出てきた


もちろん死ぬような手術とは思ってはいないが 高齢者には術中術後に何の異変が起ころうやもわからない、血栓ができて脳梗塞を起こすのは 交通事故に遭うよりもあり得るだろう


本当だったら五歳のころに死んでいた子だっったと口癖のように言いながら大人になるまで母は育ててくれた、実際に五歳上の姉は生後まもなくで死んでいる


六十七歳のボクが 未来人として六十年前にタイムスリップをしたなら その時代でボクは余命のほとんど残されない人になってしまう

HotSpot というドラマを見ていて そんなことをふと思う

歩行禁止の寝台で

想定外に傷口から血が滲むので歩行禁止になっているとシーツの取り替えや床や備品の掃除に来てくれる
ムラゴンで登場する「お掃除の仕事を・・」などと書いている人の中には このお掃除の人もいるのだろうなと思うと 頭が下がる思いである、『ここで一息おやすみなして』と声をかけたくなる


週の初めにきて週末に帰宅するような患者が多いみたい・・
爺さん婆さんばっかしが多い・・
というような病棟だ

  • 一週間経ったら退院していく
  • 一週間以内に死んでしまう(これはこの病棟ではない)

だから入院患者の顔がコロコロ変わるのだろうか、とか


おっと ぼくも立派な爺さんなんだった

✶✶✶

まあ

そんなわけで 


『人間なんてそう簡単に死なないんじゃないか』という考えから

『いつ死んでも不思議ではない』と 現実を直視する姿が正反対に入れ替わる時期があるのだ



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